森の日 / ゲストと一緒の木曜日

ゲストとともに
森の可能性を広げる”森の日”

第3木曜日は ”木が3つ ”
だから”森の日”と呼んでいます。
シーズン4では、
偶数月の第3木曜日
いろんな分野から
ゲストをお招きして、
森にまつわる座談会を開きます。
濃厚な2時間をお楽しみ下さいね。

森の日のファシリテーター
青木将幸(マーキー)
家族会議から国際会議まであらゆる会議の進行役をつとめる「会議ファシリテーター」。出身は熊野。親は林業を営んでいたので、森には親しみを持って育つがヒマがあれば釣りばかりしている47才。


2024年2月15日
シーズン4/第12話[total no.160]
テーマ:「森と国立公園」
ゲスト:西村仁志さん 


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※ ライブ配信終了後のご購入もオススメです。
 アーカイブにてお楽しみ頂けます

みなさん、こんにちは。
みんなの森のサロン・森の日ファシリテーターの青木マーキーです。
妻の青木京が、20代のころアメリカのヨセミテ国立公園に行ったことがあり、とてもよかったそうです(今回のゲストである西村仁志さんのヨセミテツアーに参加しました)。
うらやましいなぁ。いつか僕も行きたいです。

雄大な自然を守るべく、広範囲にわたって国立公園として指定されているエリアは、東京都の面積より大きいと聞きました。大きな木や珍しい地形、たくさんの野生動物をそのまま守るために指定される「国立公園」が今回のテーマです。

アメリカのヨセミテ国立公園が大好きで、1995年以来、34回も訪れているという西村仁志さん(広島修道大学人間環境学部教授)がゲストです。「自然保護の聖地」とも称されるヨセミテ国立公園の魅力や、自然と親しみつつもそれらを守ってゆく国立公園の仕組みについて、お話しいただきます。

また、アメリカの国立公園と日本の国立公園の違いについてもお話し頂けそうです。 豊かな自然は、時として人の手によって、開発されたり破壊されることもあります。一度失った自然を取り戻すことは、とても困難なことです。大切に守りたい自然を、長きにわたって保全・保護してゆく工夫について、皆さんと学べればと思っています。


■ゲスト・プロフィール
西村仁志(にしむらひとし)さん
広島修道大学人間環境学部教授・環境共育事務所カラーズ代表
1963年生まれ。京都YMCA職員として勤務ののち1993年に環境教育の個人事務所「環境共育事務所カラーズ」を開業し、市民、行政、企業等の環境教育、パートナーシップの現場の企画とプロデュースを行う。
2006年〜2011年同志社大学大学院総合政策科学研究科准教授を経て2012年から現職。
環境省「国立公園満喫プロジェクト人材育成支援業務」検討委員も務める。
情報サイト「ヨセミテ国立公園大好き!」を主宰。


■日時 2024年2月15日(木)20:00-22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:
Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい。

■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)
 チケットを購入いただければ、後日アーカイブ視聴も楽しめます。

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい


2023年12月21日
シーズン4/第8話[total no.156]
テーマ:「森と木のおもちゃ」
ゲスト:多田千尋さん 


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みんなの森のサロンでは、隔月第三木曜日を「森の日」とし、ゲストをお招きしてのオンライン・トークを楽しんでいます。

今回は「森と木のおもちゃ」というタイトルで、東京おもちゃ美術館・館長 多田千尋さんに、登壇いただきます。

木でできたおもちゃというのは、不思議な安心感と温かみがあって、とても好きです。木のボール・プールに体をなげうちたいと思った人は、たくさんいるのではないでしょうか?

実はいま、木のおもちゃに触れることができる美術館が、全国各地に増えています。
みなさんのお住まいのそばにも、これから増えてくるかもしれません。


おもちゃ美術館には、いつも掲げている言葉があるそうです。
「美しいものをこよなく愛する子どもたち
 醜いものを美しいものに変えていく力を持つ子どもたち」
これは、東京おもちゃ美術館を創設した多田さんのお父様のつくった詩だそうです。
たくさんの醜い出来事や、残念な事件もあるなか、それらを美しいものに変えてゆく力をはくぐめる場所がある、とすれば、それはなんてステキなことでしょう。

森で育まれ、大きくなった木々から丁寧につくられた木のおもちゃが生み出す世界を、みなさんと一緒に堪能したいと思います。

https://note.com/chihiro1961/n/n68bda1ef0d60


■ゲスト・プロフィール
多田千尋 さん
1961年東京生まれ。明治大学卒業後、ロシア・プーシキン大学に留学し、幼児教育、児童文化を学ぶ。芸術教育研究所所長、東京おもちゃ美術館館長、高齢者アクティビティ開発センターの代表を務めるほか、認定NPO法人日本グッド・トイ委員会理事長、早稲田大学福祉文化論講師でもある。著書は『遊びが育てる世代間交流』『世界の玩具辞典』など多数。

■日時 2023年12月21日(木)20:00-22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:
Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい。

■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)
 チケットを購入いただければ、後日アーカイブ視聴も楽しめます。

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい


2023年10月19日
シーズン4/第4話[total no.152]
テーマ:「めぐる水と森に暮らす」
ゲスト:後藤めぐみさん 


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みなさん、こんにちは。みんなの森のサロンも4年目。シーズン4に入ります。

ゲストをお招きした2時間スペシャル「森の日」では、森にまつわる様々な分野のスペシャリストのお話しを、2ヶ月に1回のペースでじっくり伺う予定です。

次回、10月の森の日のテーマは「めぐる水と森に暮らす」です。リバーカヤックが趣味で仕事の後藤めぐみさんをゲストにお招きします。

めぐみさんのフィールド、東京都奥多摩に一度、リバーカヤックを教わりに行ったことがあります。僕の動きやクセをよく見て下さっていて、必要最小限のアドバイスでぐんと上達したのを覚えています。水の流れを丁寧に見つめ、自身のパドルの動かし方を変えてゆく。めぐみさんが教えてくれたのは、川の水の流れの読み方と、それに応じた体の動かし方でした。その後、彼女のnoteなどを見ると、水の流れをどのように捉えるか、理論的に展開されていて、とても興味深いです。そして、最近は単にカヤックの操作方法のみならず、川と山との関わりについて、流域全体の水の流れについてもお伝えしているようです。すごいなぁ。
https://note.com/gotomegu/n/n195c38f07fd5

近年は、カヤックの体験や指導のみならず、「スコップひとつでめぐる水講座」というのを展開するようになったと聞きました。家の庭の水はけが悪かったり、妙な水たまりができてしまった時、大規模な工事をしなくても、スコップひとつで、水の流れを変化させることができる講座で、めぐる水の流れを読むという意味では、カヤックと共通するとのこと。そして、庭先の小さな水たまりやグズグズから、山や川や、流域全体を元気にする視点を共有しているようです。

https://sites.google.com/view/watercycleinsoil/home

さらに、水辺が豊富にある奥多摩の森には様々な野鳥が住んでいます。カヤックを楽しんでいても、鳥のさえずりが聞こえてくる。「あの鳥、なんていう名前なのかな」と関心を持つ人は多いけど、きちんと野鳥の鳴き声を覚えるのは、なかなか難しいものです。そこで、めぐみさんは、オクタマトリカルタというステキなカルタを商品開発して、売り始めました。奥多摩に住む鳥のことをカルタを楽しむように覚えてしまえるすぐれものです。奥多摩に行かないと手に入れることができないというレアなアイテムなのですが、特別にお送りいただいて見ることができました。めぐみさんの目には、自身のカヤックのお仕事だけでなく、奥多摩流域全体をどのように盛り上げ、川を元気にしてゆくか?が見据えられているのではないかと思います。

みなさんとご一緒に、めぐる水と森に暮らす後藤めぐみさんのお話しを聞いてみたいと思います。

■ゲスト・プロフィール
後藤めぐみ さん
リバーカヤックが趣味で仕事。奥多摩でカヤック体験、カヤックスクールを開催。川下りをきっかけに、山と川の関係が気になるように。土中の水をめぐらす講座などを鋭意実施中。山林に興味をもつひとを増やすべく、林業体験イベントや「オクタマトリカルタ」を企画&プロデュース。「ひとはもっと自然の中に溶けこんだほうがいい」がキーワード。
https://note.com/gotomegu/

■日時 2023年10月19日(木)20:00-22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:
Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい。

■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)
 チケットを購入いただければ、後日アーカイブ視聴も楽しめます。

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい


2023年7月20日
シーズン3/第47話[total no.147]
テーマ:「森と樹恩」
ゲスト:鹿住貴之さん


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前列一番左が「森と樹恩」ゲストの鹿住さん。

みなさん、こんにちは。みんなの森のサロン・森の日ファシリテーターの青木マーキーです。毎日暑いですね。出張先では、冷たい蕎麦とかうどんをチョイスしたくなる季節です。先日あるお蕎麦やさんにはいって、割り箸をパキっと割ったとき「そういえば、割り箸論争ってあったな」と思い出しました。

割り箸は環境にいいのか? 悪いのか? といった議論がされたのは1990年代の環境ブームのころと覚えています。「毎食使い捨てするなんて、環境破壊だ」という人もいれば「割り箸は日本の間伐材を利用しているから、よいことだ」という人もいました。環境ボランティア活動をしていた仲間と調べてみたところ、当時販売されていた割り箸の98%は外国産のものだということが判明し「国産の間伐材の割り箸を使うか、マイ箸を持ち歩くのがよさそう」だ、なんて話をしたことがあります。

こうやって議論したり、いくつかある選択肢のなかからベターなものをチョイスする、というのは大変よいことですが、さらに一歩進んで「それでは、国産材・間伐材の割り箸を生産して、日本中の人に使ってもらおう」と動いた人は、さらに素晴らしいと僕は思います。今回、みんなの森のサロンにお招きするゲストは、そんな動きを25年前から作ってきた鹿住貴之さん(認定NPO法人JUON NETWORK・事務局長)です。

JUON NETWORKでは、都市と農山漁村が交流する企画を縦横無尽に展開しています。東北から九州まで、各地の山や果樹園や棚田に都会のワカモノがボランティアとしておもむき、人工林の手入れや、果樹の剪定や、棚田の収穫を体験します。その流れのなかで、かつて、日本の村々にあった持続可能な暮らしを学び、今に活かしている団体です。

なかでも<樹恩割り箸>の活動は興味深く、都会の大学の学食や社員食堂で導入されています。つまり「ふだん森とは関わらない人」に向けて「森や農山村とつながるきっかけ」をつくっているようにも思えるのです。

どうして樹恩という団体名になったのかな? と気になって、団体のウエブサイトを見てみると、宮大工の西岡常一さんから教わった言葉のようです。

お釈迦様は気がついておられた。『樹恩』ということを説いておられるんですよ、ずっと昔に。それは木がなければ人間は滅びてしまうと。人間賢いとおもっているけど一番アホやで。動物は食う量にしても、木や自然とうまくつりあっとる。
木に学べ 法隆寺・薬師寺の美』p22より (小学館文庫)

私たちの暮らしに欠かせない森の樹木の恩に報いるべく活動を展開するJUON NETWORK・鹿住さん。当日お話しを、たっぷり伺えたらと思います。ぜひ皆さんもご一緒にどうぞ。

■ゲスト・プロフィール
鹿住貴之(かすみ・たかゆき)
認定NPO法人 JUON(樹恩) NETWORK  理事・事務局長
千葉県生まれの転勤族。1998年大学生協の呼びかけで設立された、都市と農山漁村を結ぶJUON NETWORK に事務局スタッフとして参画。99年3月より事務局長。その他、NPO法人森づくりフォーラム常務理事、認定NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会副代表理事など、様々な市民活動に携わっている。
著書に『割り箸が地域と地球を救う』(創森社・共著)等

■日時 2023年8月17日(木)20:00-22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:
Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい。

■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)
 チケットを購入いただければ、後日アーカイブ視聴も楽しめます。

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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2023年8月17日
シーズン3/第43話[total no.143]
テーマ:「森と大地 〜崩壊地を歩く〜」
ゲスト:後誠介さん

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みなさん、こんにちは。みんなの森のサロン「森の日」ファシリテーターの青木です。今回は地質学が専門の後誠介先生(和歌山大学客員教授)にご登場いただいて「森と大地 〜崩壊地を歩く〜」というタイトルでお話しを頂きます。

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気候変動の影響か、毎年のように豪雨災害が起きるようになってきました。僕の出身地である熊野地方も2011年に大雨が降って、甚大な被害が出ました。いくつもの道が落ち、集落が土石流に飲まれ、たくさんの方が亡くなる災害となりました。後先生はその著書『紀伊半島大荒れ』で、この災害について記録をまとめ、このように書いています。

「でき方のちがう大地は、壊れ方がちがう」

つまり、大地の成り立ちや地質の有り様に目を向けると、同じよう降った雨でも、生じる土砂災害の違いに説明がつくのではないか、ということです。

森のことを学ぶにつれ、土砂災害のニュースにふれるにつれ「こんなことだったら、高校のときに地学を取っておいたらよかった」と思うことが、しばしばあります(ちなみに後先生は、僕の出身高校で、理科を担当下さった先生でもあります)。

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私たちは森を見るときに、その表面に生きる木々や動物に目をやりがちですが、実はその木々達の根元には土壌があり、さらにその土壌の下には、成り立ちの異なる大地が入り組んで存在しているのです。みなさんは、ご自身がお好きな森が、大地として、どのような成り立ちをしているか、ご存じでしょうか? 今回は地質的な視点から、森を見つめてみようと思います。とくに崩壊地に着目し、地質や地学的視点から、森の成り立ちを知りたいと思います。

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みんなの森のサロンに初年度から関わって下さっている方であれば、シーズン1の第15話「崖に生きる」/(5分動画)のスライドトークを思い出すかもしれません。様々な崖地や切り立った岩などダイナミックな地形にも、木々は活き活きと生きています。そのダイナミックな地形が生まれるその大本のお話に、思いを馳せる時間になろうかと思います。

梅雨に台風と、雨量が増えるこの時期に、ともに「森と大地」について、学びましょう。

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■ゲスト・プロフィール

後誠介(うしろせいすけ)さん

和歌山大学客員教授(災害科学・レジリエンス共創センター

専門は文化地質学、災害科学、地域地質学。和歌山県那智勝浦町生まれ。広島大学教育学部卒業。熊野学研究委員会委員、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員、新宮藺沢浮島植物群落調査委員などを務める。元 近畿大学附属新宮高等学校校長、同中学校校長。著書に『熊野 謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地』(はる書房)『紀伊半島大荒れ 大地の成り立ちからみた豪雨災害』(はる書房)など。

※参考:南紀熊野ジオパーク

https://nankikumanogeo.jp
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■日時:2023年7月20日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:

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2023年6月15日
シーズン3/第39話[total no.139]
テーマ:「森⇌ビッグイシュー」

〜森こそビッグイシュー/ビッグイシューこそ森〜
ゲスト:佐野未来さん水越さんと松岡さん
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みなさん、こんにちは。みんなの森のサロン「森の日」ファシリテーターの青木マーキーです。梅雨っぽくなってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。

出張で都会にでかけると駅前で『ビッグイシュー』という雑誌を売っている方を見かけます。ホームレス状態にある方、生活困窮者の方が販売している雑誌で、販売額の約半分が彼らの手元に残る仕組みになっています。雑誌で取り上げている内容は多岐に渡りますが、環境・人権・平和・音楽・・ジェンダー・アート・社会課題全般から、著名人のインタビューまで読み応えのある雑誌で、僕もときどき購入します。

なんと、この雑誌に、我らが森の案内人・三浦豊がとりあげられています。現在、路上で販売されている最新号=455号を、ぜひご購入ください(豊さんの記事のタイトルは「比叡山、”選ばれし森” で ブナに出合う」です)。
と、いうわけで!、今回の「森の日」は、過去4回にわたって三浦豊が登場したこの雑誌づくりに関わっている皆さんにゲストとしてお越し頂きます!

THE BIG ISSUE 381号より抜粋

これまでに、みんなの森のサロンで学んで来たように、森に生きる木々や植物たち、動物たちには、様々な生き方があります。大きく枝を延ばし大木になるものもいれば、日陰を好みひっそりと生きるものいる。虫や鳥と共存関係を気付いて子孫を増やすものもあれば、タイミングをうまくはからって太陽光を分け合う木々もいる。崖に生きるものがいたり、ゆっくりと成長するものもいたり、条件の悪いところで生き延びる術を身につけたものもいる。それぞれが、それぞれに生きて行ける環境が「森」なのかなぁと思います。

THE BIG ISSUE 406号より抜粋

ビッグイシューが共に歩む人々は、現代の経済社会では大木として成功した方々ではないかもしれませんが、それぞれに事情があり、個性があり、ストーリーのある方々。ビッグイシューは、そんな皆さんが生きてゆくための生態系のようなものを構築しているようにも感じます。出入り自由な、森のような場所。というわけで、今回は、「森こそビッグイシュー、あるいはビッグイシューこそ森」というテーマで、2時間をともに過ごせればと思います。

ビッグイシューは雑誌として実にすばらしいです。バックナンバーの購入は3冊から。ちなみに三浦さんの記事はNo.381No.406No.424 にあります。
現在路上で販売されている最新号にも記事が掲載されていますが、これはなるべく路上販売を促進したい旨から郵送対応はしておりません。ぜひ駅前などで出会ってみてください。


■ゲスト:ビッグイシュー日本・東京事務所長 佐野未来さん 編集部 水越さんと松岡さん

参考:https://www.bigissue.jp

バックナンバーの購入:https://www.bigissue.jp/backnumber/

■日時:2023年6月15日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:

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2023年5月18日
シーズン3/第35話[total no.135]
テーマ:「森とコケ」

ゲスト:藤井久子 さん
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よく聞くラジオ番組にピーター・バラカンさんの「ザ・ライフスタイル・ミュージアム」があります。東京FM系のラジオで、ポッドキャストで聞くこともできて、毎回、色んな分野のゲストが30分だけその世界を教えてくださる。作曲家が来たり、アートディレクターが来たり、コーラ愛好家が来たり、火星移住希望者が来たりして、それぞれの生き様をお話しくださるのです。

先日「コケ愛好家」の方がいらして、「ほほー」となりました。

コケは他の植物たちが生存できないような厳しい環境でも生きてゆく力を持っていること。水分不足など、条件が悪い時には積極的に休眠状態にはいる、しかるべき時が来るのをじっと待っていること。10倍のルーペを買って、コケの世界を覗いてみると、ミクロな世界に様々な生き物がゆきかい、豊かにその生き様を見ることができること。そんなお話しをとても楽しそうになさっていました。

photo by masayuki aoki

僕自身、出身が熊野古道の近くで、雨量が多く湿度も高いので、道路やコンクリート壁や石段が、みるみるコケに覆われてゆきます。コケこそ熊野の魅力、といってもいいぐらいのコケ・エリアが出身地なのです。大学生になるとき上京して「ここは、なんと乾燥しているんだ」とコケさながら休眠したくなったことがあります。梅雨も近づくこれからの季節、コケたちは水分をたっぷり吸って、美しく、元気に過ごしていることでしょう。

photo by masayuki aoki

というわけで、
5月の「森の日」のゲストはコケ愛好家の藤井久子さんです。


藤井さんは、ひょんなことからコケの世界の魅力にどっぷりはまって、今はコケの多い屋久島に短期移住までなさっている方。彼女の著作『 コケはともだち 』には、個性あふれるコケたちの姿が、ユーモアとイラストたっぷりに描かれていて、とても分かりやすかったです。僕はその本を読んで、ますますコケが好きになりました。続いて『 知りたい会いたい特徴がよくわかるコケ図鑑 』という著作も手がけられていて、これは網羅的に日本のコケをつかむには良書と思います。

著書『 コケはともだち 』より

藤井さんからは「当日は、手元に身近なコケをひとつかみと、虫めがねでも持って、画面の前にお座りください」とのメッセージを頂いています。

さぁ、これであなたもコケ観察の世界の入り口に立つことができますよ。
どうぞご視聴下さい。

■ゲストプロフィール

藤井久子(ふじい ひさこ)さん/ 岡山コケの会日本蘚苔類学会会員

社会学部卒で完全文系ながら、20代半ばで屋久島へ行ったのをきっかけにコケに興味が湧き、愛好会・学会などの諸先輩方にたくさん助けていただきながら、独学でコケを学ぶ。

2009年よりコケを追いかけた記録を「かわいいコケブログ」にて公開。編集プロダクションに約10年勤め、今はフリーランスで執筆・編集業もしています(主に食関係)

コケ以外では、映画、ラジオ、ドラマ、お笑い番組、チョコレート、ココナッツ、紅茶好き。4人家族。著書に『 コケはともだち 』(リトルモア) 、『 知りたい会いたい特徴がよくわかるコケ図鑑 』など。

https://www.instagram.com/hitsujigoke/

■日時:2023年5月18日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

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■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)

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2023年4月20日
シーズン3/第31話[total no.131]
テーマ:「森と山菜」

ゲスト:菊間彰 さん/をかしや取締役
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春ですね。春分を越え、我が家の裏山ではタラの芽が出始めました。この季節、身の回りの草木が一気に生長する感じが心地よいですね。昨日なんかは中学一年生の息子が野原にねそべって「この草、食べられるのかな?」とあれこれ口にしていました。柔らかくて美味しそうな感じがするけど、ちょっと見分けが難しい、そんな草木も多いのではないでしょうか? 食べられる野草や山菜を見分けられるようになったら、もっと森を楽しめるんだろうな、と思います。

というわけで、今回は「森と山菜」をテーマに「森の日」を企画いたしました。

ゲストは愛媛県今治市にて自然体験事務所を経営する菊間彰さん(通称:マロ)です。愛媛の素晴らしい自然を舞台に、魅力あふれるアウトドア体験を提供しているプロです。

マロは、僕のアウトドアの師匠でもあります。釣りやキャンプの基本を教えてくれた大先輩。彼のお陰で僕のアウトドアライフはぐんと広がりました。一度教わったスキルは一生使えるのがありがたいですね。

そして、思い起こせばコロナ禍となったばかりの春、「ステイホーム」という言葉のもと、日本中が家にこもっていましたね。そんな時に「オンラインで野草をとって食べてみみよう!」というプログラムの講師をつとめていただき「Zoom越しに野草の天ぷら作って食べるなんて、最高!」と評判になりました。あの企画のときに「ツユクサも天ぷらにすると美味い」とか「ドクゼリの見分け方」などを教えていただいたお陰で、我が家は年中、山野草が食卓に並んでいます。

みなさんも、ぜひ、安全に楽しい山菜の見分け方、楽しみ方を身につけ、春を楽しみましょう。

■ゲストプロフィール

菊間彰(きくまあきら)さん/一般社団法人をかしや代表理事

釣りとキャンプをこよなく愛する。
プロとして20年以上、アウトドアを教えてきている。学生時代の専攻は林学、森林生態学。日本と世界の森を救いたくて今の仕事に就く。令和5年4月に林業会社「ソマレビト」を設立し、本格的に林業に参入する。
愛媛県今治市在住。
著書:『「もう一度会いたい」と思われる人になる―インタープリターが伝えるコミュニケーションと探究の極意

■日時:2023年4月20日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

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2023年3月16日
シーズン3/第27話[total no.127]
テーマ:「森と音楽・春分」

ゲスト:小巖仰 さん/Harmony Fields取締役
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2023年3月の第三木曜日は、春分の数日前です。
春分は、一年を四分する大切な区切りの日。
世界中のいろいろな民族が、
春分、夏至、秋分、冬至という季節の分かれ目を大切にしてきました。

今回、お招きするゲストは、
そんな世界中の音楽を日本に届けてくださっている
音楽事務所ハーモニー・フィールズの小巖仰(こいわこう)さんです。


小巖さんたちが手掛けている
北欧の音楽ピクニック 夏至祭」や「国際幸福デー・ライブ」では、
色々な国の音楽が、その文化背景とともに届けられていて、いずれもステキです。

なかでも、その国の「森と音楽」は密接にリンクしているように感じます。
森には神さまがいて、その神に捧げる神事と音楽。
北欧の森、ケルトの森、フランスの森が、
それぞれの音楽にやんわりと与えている影響などについて、
小巖さんからお話しを伺えたらと思います。

ちなみに小巖さんは、
このみんなの森のサロンの「森の日」にとって、
最初にご登場下さったゲストでもあります。


あれから3年たった今、どのように「森と音楽」をとらえているのか、
コロナのことやウクライナのこともあって、
また状況が大きく変わっているだろうと思います。
ふたたびお話しを伺えることが、とても楽しみです。

■ゲスト・プロフィール

小巖仰(こいわこう)さん/Harmony Fields取締役、音楽プロデューサー

兵庫県尼崎市生まれ。静岡大学 林産学部卒。
静岡の総合商社勤務をへて奈良の食品開発メーカーで管理職に。
仕入先のスウェーデンで北欧音楽と出会い、
2000年に念願の 北欧音楽を中心とした製作事務所Harmony Fieldsを設立。
以降ヨーロッパを中心に、世界の伝統音楽や先住民族の音楽に 興味を持ち、
音楽家やフェスティバルを訪ね歩く。
北欧を含めた 世界の音楽家を日本に招き、
創造的かつ異色のコンサートを企画。
これまでに20カ国以上、100以上の来日公演に携わる。
コロナ期間中もONLINEを介して様々なアーティストを紹介し、
北欧の文化を伝える公演を行っている。

【コロナ禍の制作動画】
北欧の音楽ピクニック2021 <北欧の暮らしを伝える音楽祭>
国際オンライン音楽祭2020

【出演動画】
◎神戸市外国語大学魅力発信事業2021
音楽が世界を結ぶ―旅する北欧・バルトの夏至
◎スウェーデン国営テレビ ドキュメント
<ヨーラン・モンソン&ミットフォーク

■日時:2023年3月16日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:

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■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)

Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい


2023年2月16日
シーズン3/第23話[total no.123]
テーマ:「森と発電」

ゲスト:内藤昌典 さん/内藤鋼業代表取締役
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※ ライブ配信終了後のご購入もオススメです。
 アーカイブにてお楽しみ頂けます

私たちの生活に必要不可欠な電気。
その電気を森から作っているまちがあると聞いて、興味が湧きました。

愛媛県の南西部にある内子町。人口1万5千人、森林率が77%と山あいの町に、木質バイオマス発電が出来たのは2019年のこと。まちの大事な産業である林業・製材業から出てくる木屑や木の皮、未利用部材などをうまく利用して木質ペレットをつくり、その場で発電しています。内子町の世帯数は約7000とのことですが、内子町にある木質バイオマス発電所では、その1/3の約2500戸分の電気をまなかう能力があるそうです。加えて、ごく最近、さらに2箇所目のバイオマス発電所を設立し、地域の温浴施設の熱源として、あるいは「見せる発電所」として観光資源にもしようとしていると伺いました。

今回、内子町でバイオマス発電の動きを進めている内藤昌典さん(有限会社内藤鋼業・代表)をお招きし、愛媛の小さな町の大きなチャレンジについて、お話しを伺えればと思います。

思えば、私たちの暮らしを支える家電やスマホやパソコンの電気は、どこから来ているのでしょうか? 多くは、石油や天然ガス、あるいはウランなど、海外の地下資源を利用して発電がされています。私たちが支払う電気料金は、海外に流れてしまうことになるのですが、内子町のように、国内の森林資源を活用すると、未利用の木材資源を活用するだけでなく、経済的にも山間地域を潤す可能性も出てきます。逆に、過去の日本の歴史をふりかえってもわかるように、森林の過度なエネルギー利用はハゲ山を生み出す可能性もあるのです。

このあたりの、よいバランスや、将来性についてもぜひ、内藤さんからお話しを伺い、ともに考えてみたいと思います。

■ゲスト・プロフィール

内藤昌典(ないとうまさのり)さん/有限会社内藤鋼業・代表取締役

http://naito-kogyo.co.jp

愛媛県内子町在住。木工機械や、木工所などで大量に出る木くずの焼却炉などを販売するなかで「より環境に優しい処理方法はないか」と考え、木質ペレットの製造販売を開始。2019年内子町木質バイオマス発電所の設立に関わり、注目を集める。2022年10月には町内2つ目となる内子龍王バイオマス発電所も設立。木質ペレットは「町内にある資源を活かした地産地消のエネルギー」としてとらえ、その普及に取り組んでいる。

参考動画:

■日時:2023年2月16日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:

Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい

■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)

Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい


2023年1月19日
シーズン3/第19話[total no.119]
テーマ:「森と木工、そのつづき」

ゲスト:川合優(かわいまさる)さん/木工家
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木工家の川合優(かわいまさる)さんを、「森の日」のゲストとしてお招きしたのは、
みんなの森のサロンがスタートして間もない、2020年10月15日のこと。

007

その時に伺った川合さんの美しい作品たちに心打たれたことを、昨日のように覚えています。「檜にカンナをかけて、新鮮な香りを嗅ぐのが、一番贅沢な時間」というお話しから始まりました。ミズナラやクリや、い草という日本の素材を使って、繊細な直線、美しい曲線のある家具は、いずれも存在感のあるものでした。


また、東日本大震災の瓦礫を前に「これがもしも、木だったら、自然に還っていた」という視点や「100年かけて育った松の木が数千円で取り引きされている」という問題意識を共有いただいた時間でもありました。

あれから2年。

川合さんの作品たちは、どのような深化をとげているのでしょうか。世界的にも有名なスウェーデンを訪問し、日本とはまた違った「木との付き合い方」を味わい、持ち帰ってこられたと伺っています。


そんなスウェーデンでの訪問記をレポートしていただきつつ、近年の作品や、最近の問題意識についても伺えればと思います。

■ゲスト・プロフィール
川合優(かわいまさる)さん/木工家・SOMA ディレクター
https://kawai-masaru.com
木工家 / SOMA ディレクター
1979 岐阜県の農家の家に生まれる
1997 京都精華大学芸術学部建築専攻
2002 飛騨にて木工修行
2004 京都にて椅子張り修行
2007 独立


■日時:2023年1月19日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:

Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい

■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)

Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい


2022年12月15日
シーズン3/第15話[total no.115]
テーマ:「牧野富太郎と森」

ゲスト:藤川和美(ふじかわかずみ)さん/理学博士
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みなさんこんにちは。みんなの森のサロン「森の日」ファシリテーターの青木マーキーです。

学生のころ、図書館にゆくと色々な樹木図鑑・植物図鑑がありました。そのなかでも分厚く存在感を放っていたのは「原色牧野植物大図鑑」です。丁寧な観察と微細なイラスト。植物の本質を捉えているその様子に、「写真の図鑑より精緻で的確だなぁ」と感じたことを覚えています。

このたび「牧野富太郎博士と森」をテーマに12 月の「森の日」を企画しました。高知出身で「日本の植物学の父」といわれた牧野博士。「名なし草などという植物は一本もない。」という言葉にあるように、身近な植物ひとつ一つを丁寧に研究・観察し、40万を超える植物標本を個人で作製し、1500を超える植物を命名したと伝わっています。

そんな牧野博士は、どのように森に出かけ、植物たちと接していたのでしょうか? また、どんな人物で、何を残して下さったのでしょうか?

今回は、高知県にある牧野植物園の研究員・藤川和美さんにゲストとしてご登場いただき、牧野博士についてたっぷりお話し頂こうと思います。藤川さんが牧野植物園のYoutubeでお話しする姿を拝見し、連絡を差し上げたところ、ご快諾いただきました。牧野博士の志をついで、植物分類学の調査・研究をなさっている方です。
https://www.youtube.com/watch?v=Hh8h3UMep3Q

きくところによると2023年の春から始まるNHK朝の連ドラは牧野富太郎博士がモデルのお話だそうです。日本中の人が牧野博士の情熱に触れ、草木を愛するよいきっかけになるのではと、注目しています。来春の予習もかねて「牧野富太郎博士と森」がテーマの「森の日」を、どうぞお楽しみ下さい。

■ゲスト・プロフィール
藤川和美さん
理学博士。専門分野は植物分類学。1993~1996年 青年海外協力隊(ネパール)ゴダワリ植物園勤務。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。ヒマラヤ産キク科トウヒレン属の分類学的研究で理学博士取得。高知大学客員准教授。2003年より高知県立牧野植物園で研究員をつとめている。

参考:高知県立牧野植物園公式Youtube
ミニミニ展示ガイド「はじめまして、牧野富太郎です」
https://www.youtube.com/watch?v=Hh8h3UMep3Q

■日時:2022年12月15日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:

Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい

■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)


2022年11月17日
シーズン3/第11話[total no.111]
テーマ:「森と河川」

ゲスト:原田守啓(はらだもりひろ)さん/河川工学者
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みなさん、こんにちは。森の日ファシリテーターの青木マーキーです。

このあいだ実家の熊野の帰ったときに「熊野川舟下り」を体験してきました。かつて後鳥羽上皇や平安貴族も下った川の熊野古道です。紀伊半島を流れる熊野川を90分かけて、ゆうゆうと下ります。河川の両サイドがコンクリートで護岸されることが多いなか、橋や人工物が少なく、ほぼ自然な状態の岩石や川石や滝や断崖を眺めながらの旅は、1000年ほどタイムスリップをした感覚がありました。

森というと、山々に生える木々や生物に目が行きがちですが、同時に「水の流れ」も極めて大切な構成要素になります。かつての川は、物流の要であり、文化のゆきかう場所であり、人々が暮らせるかけがえのない場所でもありました。

というわけで、11月の森の日のテーマは「森と河川」です。
森の案内人・三浦豊が絶賛推薦する「河川といえばこの方!」という原田守啓さん。


岐阜大学で「人にとっても生き物にとってもいい川」とは何かを研究し、かつそれを実践・創造なさっている方です。原田さんが高く評価された糸貫川・清流平和公園の水辺の写真がこちら(土木学会デザイン賞優秀賞を受賞)。

子どもたちがふらっと水辺に寄りたくなるデザインになっています。原田さんのお書きになった文章で「川と地形と石ころと生き物が好きでたまらん原田です。原生的な川も好きですが、人の傍にある川も好き。いい川をもっと増やしたい」という言葉がありました。好きで、好きでたまらんことが、よき景観づくりや空間づくりにつながるって、本当にステキなんだな、と僕は思います。当日、お話しを伺えること、とても楽しみにしています。

■ゲスト・プロフィール
原田 守啓さん
岐阜大学 准教授(河川工学)/高等研究院地域環境変動適応研究センター センター長
河川とその流域を対象に、土砂水理学・河川工学と河川生態学の学際分野での研究活動を通じて“人にとっても生き物にとってもいい川”、“治水と河川環境保全を両立した河川管理”を目指した技術開発、気象・森林・水文・水環境・農地・生態系などの研究者との共同による持続可能な流域圏の実現を目的とした研究プロジェクトなどに取り組む。

■日時:2022年11月17日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:
Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい

■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)


2022年10月20日
シーズン3/第7話[total no.107]
テーマ:「森と哲学」

ゲスト:内山節(うちやかたかし)さん/哲学者
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みなさん、こんにちは。森の日ファシリテーターの青木マーキーです。

高校生1年生のころ、進路を決めるときに、父に「哲学科にすすむのもいいな」とあこがれを伝えると「そんな役に立たないところに進学するな。もっと実学をやれ」と止められた記憶があります。当時の僕は「なんで、そうなっているんだろう?」という素朴な疑問を突き詰めて考えてみたかったのだと思います。スポンサーである父にはかなわないと思った僕は、結局違う道を歩んだのですが、その時にいだいていた「哲学」へのあこがれは、ずっと残っています。

僕の手元に1冊の本があります。これがとても面白い。
「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」という新書です。著者の内山節さんは、山里での釣りが好きで、あちこちに出かけてはイワナを釣ったりしていたそうです。行った村々で、人々の話をきくと、日本各地に「昔はこんな風にキツネにだまされた」という話が、わんさとあったとのこと。ほとんど「日本昔ばなし」のようだ。が、内山さんが調べたところ「キツネにだまされた」という話は1965年(昭和40年)を境に、パタンとなくなってゆく。それは、なぜなのか? 日本の森に、あるいは日本人の自然との付き合い方にどんな変化があったのか? をふりかえり、哲学してゆく、という本でした。

読めば読むほど、かつての日本人が森や自然とともに生きていたこと。死生観や宗教観のなかに自然との関わりを密にもっていたこと。その流れのなかで、「キツネにだまれる能力」を持っていたが急速にそれらを失ったことについて、考えさせられる一冊でした。すごく、すごく、オススメです。ぜひ皆さんも手に取ってください。

ということで、みんなの森のサロンシーズン3・10月の「森の日」は、
「森と哲学」をテーマに内山節さんにお話しを伺おうと思います。
「哲学」と聞くと、ちょっと難しそうに思うかもしれません。
でも「そもそも、なんで、そうなんだろう」という子どものような素朴な疑問を、
じっくり探究してゆくプロセスは、味わい深く、面白いものでもあります。

内山節さんは、NPO法人森づくりネットワークの代表理事もおつとめになっています。
https://moridukuri.jp
今の日本の森を見て、
哲学者である内山さんが、何を思うのか、
ぜひお話しを伺って、皆さんとともに考えてみたいと思います。

■ゲスト・プロフィール
内山 節 (うちやま たかし)哲学者
1970年代から東京と群馬県上野村の二重生活を続けながら、在野で、存在論、労働論、自然哲学、時間論において独自の思想を展開する。2016年3月まで立教大学21世紀社会デザイン研究科教授。著書に『新・幸福論 近現代の次に来るもの』『森にかよう道』『「里」という思想』『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』『戦争という仕事』『文明の災禍』ほか。2015年冬に『内山節著作集』全15巻が刊行されている。NPO法人森づくりフォーラム代表理事。

■日時:2022年10月20日木曜日 20:00〜22:00 オンライン

■開催当日の配信方法:
Zoomウエビナーでの配信となります。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい

■チケット代:2000円(※みんなの森のサロン・年会員の皆様は無料で視聴できます)

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)


2022年9月15日
シーズン3/第3話[total no.103]
テーマ:「森とのかかわり方」

ゲスト:三浦豊(森の案内人)
●録画はこちらからどうぞ https://vimeo.com/726212203


みんなの森のサロン 森の日ファシリテーターの青木マーキーです。
コロナ禍でスタートしたサロンも気がつけば3年目。これまで、たくさんのゲストに「森と○○」というテーマでお話しを伺ってきました。

シーズン3、最初の9月は、みんなの森のサロンの呼びかけ人である三浦豊に、たっぷりお話しをきく2時間にしたいと思います。

そもそも、森の案内人・三浦豊は、どのように森と出会ったのか、そしていま、どのように森とかかわろうとしているのかについて、ゆっくりお話しを伺います。

人が何かにかかわるとき、それはとても主体的な行為だと僕は思います。例えば自分が住んでいる海辺にごみが落ちていて「あ、ごみが落ちているな」と思っても、スルーすることもできれば、個人的にごみ拾いをすることも可能です。まわりの人に声をかけてビーチクリーンナップを企画することもできれば、専門家と組んで海洋プラスチックを減らす国際条例みたいなのをつくることも、可能だと思うのです。

要は、その人が、どのようにかかわるか、で人生も状況も変化をする。自分が気になることに出会ったあと、どのようにかかわるか。とくに三浦さんは、どっぷりと「森」に出会い、人生をかけて森とかかわろうとしていると僕は思います。

みんなの森のサロン ” 森の日 ” ファシリテーター:青木将幸


ーーー

 みんなの森のサロン、始めさせてもらって、ほんとうに良かったと思っています。

 もう、やっていないことが考えられません。インターネットの発達に、そして仲間の存在に、感謝の思いであふれています。

 森のサロン、第3木曜日の森の日はさまざまな世界で躍動されている方々をゲストにお呼びして、ものすごいお話、感動的なお話、泣けるお話を、たくさん聞かせていただきました。全話があっという間の2時間で、これはすごいことだと思っています。

 ”そういえば、三浦さんが出ても良いかもよ。” と事務局の中で話が出て、9月は僕がお話をさせてもらうことになりました。

「 緊張する。」という言葉をゲストの方々からよくお聞きしましたが、自分が話させてもらうことになって、あまり感じたことのない緊張感を感じています。

 森と出会って、僕は毎日が劇的に変貌しました。そしてあれよという間に森の案内人を生業にしていました。

 森との出会いは、なんというか、サーファーにとっての波、演歌歌手にとっての北島三郎みたいなものでしょうか。あまりうまく例えられそうにありませんが、森との出会いは、僕にとっては僥倖以外の何ものでもありません。

 それはどういうことなのか。今までのこと、そしてこれからのこと、思う存分、フルスロットルでお話をさせてもらおうと思います。

 あ、マーキーとも、みなさんともお話をさせてもらいたいので、自分の話は長くて1時間くらいでさせてもらいますね。


森の案内人、みんなの森のサロン 呼びかけ人:三浦豊

■ゲスト・プロフィール
三浦 豊
1977年京都市生まれ。
日本大学芸術学部で建築を学び、庭の魅力に惹かれ卒業後は日本庭園の庭師の修行。その後、日本の自然や風土をもっと知りたくなり全国津々浦々を5年間漫遊。とてつもなく感動しこれを分かち合うため、2010年に森の案内人となった。
今まで訪れた森林や自然の名所は3000ヶ所以上。街も好き。
著書に『木のみかた 街を歩こう、森へ行こう』(ミシマ社)

■開催当日の配信方法:Zoomウエビナーを使います。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい

■チケット代:今回は頂きません♩ぜひご覧ください

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)


2022年8月18日
シーズン2/第47話[total no.099]
テーマ:「森と木こり」

ゲスト:足立成亮(あだちしげあき)さん
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みなさん、こんにちは。森の日ファシリテーターの青木マーキーです。

実は僕、実家は林業と製材業を営んでいます。紀伊半島の南部に広がる熊野を中心に、父も祖父も林業&製材業をやってきました。今は弟が、その後を継いで地元材の家づくりなどの事業展開をしています。

そんな僕にとって「木こり」の話を聞くのは、いつも楽しみなことでした。森で働き、木を切り、それを町に出してくる木こりたちは、独特の雰囲気を持っています。黙々と山のなかで働く彼らが見ているもの、聞いている音、感じていることを聞かせていただくとき、たんなる憧れの空間ではなく、仕事場としての森の姿が立ち上がってきます。

今回、森の案内人・三浦豊さんのお知り合いで、北海道で木こりをしているoutwoodsの足立成亮(あだちしげあき)さんをゲストにお招きし「森と木こり」というテーマでお話しを伺うことにしました。

北海道の森は、本州のそれとまた大きく違い、冬場には雪が敷き詰め、春にはいっせいに木々が芽吹き・花咲きます。平地の多い北海道では「道づくり」を工夫することで、今の時代にあった林業が展開できているようです。足立さんは、ご自身が受けたインタビューのなかで、こう語っています。

「自分は、北海道の森という大きなくくりの中で働く木こり、という意識を持っています。そして地元である札幌にも『木こり』として戻ったら面白いだろうな、というイメージが心の中にあって、滝上から12号線を袈裟懸けに旭川から札幌まで股にかけて仕事ができるようになったらいいなぁなんて妄想しながら、技術を身につけていきました」(中略)。

まちとヤマを行き来し、時に木こりや、林業屋として、あるいは道づくりをしたり、薪屋さんとしても活動する足立さんのお話しを、じっくり伺いたいと思います。

■ゲスト・プロフィール
足立成亮(あだちしげあき)さん
1982年札幌生まれ。大学在学中から札幌で写真作品制作などの活動をした後、2009年滝上町へ移住。森林調査・森林作業を行う企業にて山仕事の修行を始める。2012年旭川市にて独立、outwoodsと名乗る。山奥の林業から薪の販売、里山アクティビティまで多彩な活動を展開。2016年冬、故郷の札幌に本拠地を戻し、キコリとして活動中。THE KNOT SAPPOROにあるギャラリー「KADO」で森をテーマにした展示に参加。

■参考:
https://www.facebook.com/outwoods
https://kurashigoto.hokkaido.jp/life/20200327093000.php

■開催当日の配信方法:Zoomウエビナーを使います。質問・コメントなど、チャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい

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■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)


2022年7月21日 森のサロン 第43話
7月のゲスト:川村悦子 (かわむらえつこ)さん
テーマ:「森と妖怪」

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みなさん、こんにちは。みんなの森のサロン「森の日」ファシリテーターの青木マーキーです。

昔の日本人にとって、森はどのような存在だったのでしょうか? 普段暮らしている里から、里山をへて、奥山に入ると、そこは闇ある異界。狼などの野生生物の住処であり、ご先祖様が眠る御山でもあり、神の坐します聖域でもあり、ときに魑魅魍魎の住まうところでもあったのでしょう。妖怪とかお化け、と聞くと、ちょっとドキっとしますね。

というわけで、7月の森の日のテーマは「森と妖怪」です。

明治の文豪・泉鏡花は、森の中で妖怪が出てくるお話しをいくつも残しています。代表作である『高野聖』は、旅するお坊さんが山中で出会った艶めかしい女性は、実は妖怪だったというお話しですし、戯曲『夜叉ヶ池』は、森の池に住まう龍神と村人との誓いにまつわるドラマチックなお話しで、鯉や鯰などのサブキャラクターとともに、さまざまな魑魅魍魎が登場します。

いずれの作品を読んでいても、森の描写が独特で、僕は好きです。

「今度は蛇のかわり蟹が歩きそうで草鞋が冷えた。暫くすると暗くなった、杉、松、榎と処々見分けが出来るばかりに遠い処から幽に日の光の射すあたりでは、土の色が皆黒い。中には光線が森を射通す工合であろう。青だの、赤だの、ひだが入って美しい処があった。

 時々爪尖に絡まるのは葉の雫の落溜った糸のような流で、これは枝を打って高い処を走るので。ともすると又常磐木が落葉する、何の樹とも知れずばらばらと鳴り、かさかさと音がしてぱっと檜笠にかかることもある、或は行過ぎた背後へこぼれるのもある、それ等は枝から枝に溜っていて何十年ぶりではじめて地の上まで落ちるのか分からぬ」

『高野聖』より

とまぁ、ここから、旅する坊さんが、ちょっぴり怖い思いをするシーンに入ってくるのですが、それはぜひ『高野聖』を手にしてのお楽しみに。リズムよく、美しい日本語で森が描写されるのを読むだけで、僕はうれしくなってきます。

さて、今回はゲストに泉鏡花に注目するネイチャー・インタープリターのやまねこさんをお迎えします。やまねこさんは、これまでに沢山の方を森の中に案内し、その魅力を伝えてきたお方です。先日、お話しを伺うと「泉鏡花はすぐれたインタープリターではないか」とおっしゃっていました。たしかに、彼の文学作品を読むだけで、森という場所への畏怖が、自然と沸き起こってくる実感があります。

蒸し暑くなる夏・妖怪が登場する泉鏡花の森のお話しで、ちょっぴり涼しくなっていただければと思います。


■ゲスト・プロフィール

川村悦子(通称:やまねこ)。金沢生まれ。2003年に山梨県に移住。「自然と人をつなぐ」インタープリテーションがしごと。森の中で五感を使い、自然と仲良く、自分と仲良くなれるような時間をつくるのが得意。同郷の作家・泉鏡花の作品に魅力を感じ、その世界を伝えるべく探究している。

参考:4コママンガ「インタープリターがゆく♪」

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2022年6月16日 森のサロン 第39話
6月のゲスト:小野比呂志 (おのひろし)さん
テーマ:「森と昆虫」

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みなさんこんにちは。みんなの森のサロン・森の日ファシリテーターの青木マーキーです。淡路島にある我が家の庭に、夏みかんの木があります。ちょうど先週ぐらいから白くてキレイな花が咲き始め、柑橘のいい香りをただよわせてくれています。

すると、たくさんの昆虫が集まってきました。とくに目立つのがハナムグリという緑色の昆虫です。「やった、やった、ようやく咲いた」とばかりに喜んで、花から花へと移動しているのを見るのが好きです。

温かくなってくると、昆虫たちの活動が活発になります。うちの近所だとクマンバチがよくホバリングをしています。夜、窓ガラスに集まってくるのは、カメムシや蛾の仲間が多いです。草むらをあるくとぴょんぴょんとバッタが逃げてゆきます。

森のなかには、たくさんの昆虫が住んでいます。そんな昆虫の世界をわかりやすく伝えてくれるYouTube番組が「むしハカセ ちょびひげのYou虫部」です。

このチャンネルでは、木を蹴ってクワガタを落としてみたり、テントウムシをなめてみたり、虫のクイズや、虫取り編みの使い方講習をしてくれたりと、見ているだけでちびっこが虫が好きになりそうな動画がたくさんあがっています。

https://www.youtube.com/c/chobihige/videos

6月の森の日のゲストには、むしハカセ・ちょびひげこと、小野比呂志さんをお迎えしたいと思います。小野さんは、実は、静岡県富士宮市にある田貫湖ふれあい自然塾という場所で、自然体験をすすめるスタッフをしているのです。

当日は、めくるめく昆虫の世界を通して、森と昆虫の関わりについて、学び、楽しんでみようと思います。はっきりいって、小野さんのお話しは、めちゃめちゃ楽しいです。皆さんもいっしょに、楽しく昆虫に親しんでくださればと思います。

■ゲスト・プロフィール

小野比呂志(おのひろし)さん
 
茨城県生まれ。転校を繰り返し、小学校4つ、中学校2つ を経て埼玉県へ。その間に虫とり、木登り、ウニやナマコ獲り、 裏山探検、ウナギ・テナガエビ釣り、秘密基地づくり、など 自然の中で様々な遊びをしまくる。 青春時代はサッカーに明け暮れ、食品の商品開発の世界で作る側の視点を覗いた後、脚本家と警備員で食いつなぎながら通った専門学校で生き物の魅力に取りつかれる。その後、富士山の麓で自然ガイドとして生き物とたわむれて20年、現在は、田貫湖ふれあい自然塾でチーフインタープリターをつとめる。ニックネームは「ちょびひげ」。

■チケット代:2000円(※年会員の皆様はそのまま視聴できます)
■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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2022年5月19日 森のサロン 第35話
5月のゲスト:坂本大三郎 (さかもとだいざぶろう)さん
テーマ:「森と山伏」

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みんなの森のサロン・森の日。5月のテーマは「森と山伏」

みなさん、こんにちは。みんなの森のサロン・森の日ファシリテーターの青木マーキーです。5月の森の日のテーマは「森と山伏」です。はい、あの、滝に打たれて、法螺貝吹いているイメージがある山伏。

実は僕、子どものころから「お坊さんか仙人になりたい」と思っていました。ひょんなご縁をいただいて、10年ほど前から、山伏修行をやっています。僕がお世話になっているのは、山形県は出羽三山・羽黒山伏の皆さんです。修行は山形に行くこともあれば、羽黒山伏の先達をお招きして淡路島で開催することもあります。

このたび、羽黒山伏の先輩でもある坂本大三郎さんをお招きして「森と山伏」というテーマでお話しを伺います。

1冊目の著作 「山伏と僕」

坂本さんは、フリーの山伏でありながら「山伏と僕」「山伏ノート」「山の神々」といった著作があり人と自然の関わりについて文筆活動をしたり、芸術家としてアート作品を世に出したりしている方です。POPEYEやソトコトなどでの雑誌で見たことある!という方もいるかもしれません。(坂本さんの文章はとても読みやすく、山伏の世界の話がすいすいと入ってくるのでオススメです)

雑誌ソトコト より
https://sotokoto-online.jp/sustainability/4303

ただの文筆家ではなく、坂本さんは「山伏的生き方」を日々実践している方でもあります。山にはいって山菜をとったり、イタヤカエデからメイプルシロップをとったり、カメムシを揚げて食してみたり、山伏にまつわるショップを運営したりもしています。かつて、日本各地に関所があった時代、山伏は関所を自由に超える存在としてとらえられていたようです。坂本さんは、まるで現代の数ある関所を自由に超えて活躍をしている現役の山伏。「山伏って何?」「ふだん、どんな風に山に入っている?」「今の時代、どのように森と関わって生きていますか?」など、今からお話しを伺うのが楽しみです。皆さん、よかったらご一緒に。

■ゲスト・プロフィール

坂本大三郎(さかもと だいざぶろう)さん

芸術家、作家、山伏。千葉県生まれ。自然と人の関わりの中で生まれた芸術や芸能の発生、民間信仰、生活技術に関心を持ち東北を拠点に活動している。著書に『山伏と僕』(リトルモア・2012)、『山伏ノート』(技術評論社・2013)、『山の神々 』(株式会社 エイアンドエフ・2019)等。芸術家として、山形ビエンナーレ(2014、2016)、瀬戸内国際芸術祭(2016)、札幌モエレ沼公園ガラスのピラミッドギャラリー『ホーリーマウンテンズ展』(2016)、石巻リボーンアート・フェス(2020、2021)、奥大和MINDTRAIL(2021)等に参加。

https://www.13ji.jp/daizaburosakamoto
https://twitter.com/daizabu3
https://www.instagram.com/daizaburo_sakamoto/


■チケット代:2000円(※年会員の皆様はそのまま視聴できます)
■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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2022年4月21日 森のサロン 第31話
4月のゲスト:岡本文 (おかもとあや)さん
テーマ:「森と薬草」

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みんなの森のサロン・森の日。4月のテーマは「森と薬草」

みなさん、こんにちは。みんなの森のサロン・森の日ファシリテーターの青木マーキーです。このオンラインサロンでは、月に一度、会員の皆さんとおしゃべりをする「〜の日(ほにゃららのひ)」というのがあります。前回の「〜の日」で盛り上がった話題が「薬草」でした。

飛騨市薬草ビレッジ構想推進プロジェクト WEBサイトより

飛騨市に住む岡本文さん。
「薬草を求めて、千葉から飛騨市に移住した。植物の力で体を癒すことができれば。薬草の普及活動を、これからどんどんやって行きたい」というお話しを聞いて、心動かされました。伺うと飛騨には245種類の薬草・有用植物があるそうです。日々、美味しく。住んでいるところの水と空気、調和した植物を体に取り入れる。そんな暮らしをしてみたいものです。

文さんが関わる「飛騨市薬草ビレッジ構想推進プロジェクト」
http://www.city-hida.jp/yakusou/

飛騨市薬草ビレッジ構想推進プロジェクト WEBサイトより

このサイトを拝見すると、実に豊かな自然のなか、様々な薬草や有用植物が飛騨にはあるそうです。そしてそのいくつかは、私たちの身近にもある草たち。聞けば飛騨市に行けば「薬草七味」や「薬草入浴剤」をつくる体験ができたりも、するそうですよ。

オンラインショップもあるようなので、予習で薬草茶など買って飲んでみようかな。
https://hidamori.stores.jp

「森と薬草」に詳しくなりたい方、ぜひご参加下さい。

■ ゲスト・プロフィール  

岡本 文(おかもと あや)さん。

飛騨市薬草ビレッジ構想推進プロジェクト 飛騨市役所まちづくり観光課 地域プロジェクトマネージャー
1984年愛媛県松山市生まれ。大阪・福岡・千葉で育ち、高校・大学・社会人時代を東京で過ごす。都市銀行の営業職を経て、フランス各地の花屋で花の装飾を学び、帰国後都内の花屋に勤める。体にとっては決して楽ではない環境の中で体調の変化を感じ、体の中を植物で整えたいと思い、調べていた中で見つけた飛騨古川の薬草料理をきっかけに飛騨市に移住。2021年9月に地域おこし協力隊としての3年を終え、引き続き現職にて薬草で元気なまちづくりに取り組んでいる。

■チケット代:2000円(※年会員の皆様はそのまま視聴できます)
■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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2022年3月17日 森のサロン 第27話
3月のゲスト:安西 英明 (あんざいひであき)さん
テーマ:「森と野鳥」

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みんなの森のサロン・森の日。3月のテーマは「森と野鳥」

先日、うちの裏庭の木々を整備していると、間近に茶色い鳥がやってきました。僕が熊手でかいたあとに素早く飛び込んできて、なにやらミミズか何かをとっています。1mぐらいの距離まで近づいてもまったく逃げずに、黙々と僕が作業をする横についてきます。1匹の鳥で、あんなに沢山たべるのかな?と思うほどエサをとっていました。あれはいったい何という鳥なんだろう?

みなさんも、身近な自然や近くの森で、野鳥を見かけることはありますか? あるいはこれから先の季節であれば、鳴き声を聞くことも増えるでしょう。私たちを取り巻く森には、たくさんの野鳥が暮らしていると思います。あいにく僕は、ヒヨドリとムクドリぐらいしかわからない初心者ですが、少しでも野鳥のことを知ることができたら、うれしいなと思って、図鑑だけは窓際に置いているような人間です。

次回3月17日(木)のテーマは「森と野鳥」です。野鳥といえば、やっぱり「日本野鳥の会」が有名ですね。ということで、人づてにご紹介いただいて、安西英明さんにゲストをお願いすることになりました。安西さんは公益財団法人日本野鳥の会の普及室で、野鳥にまつわるあれや、これやを日々普及なさっているベテランです。

Youtubeで安西さんが登場するこんな動画を拝見しました。ハクセキレイのオス・メスの見分け方について、分かりやすくお話しなさっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XMqU_m60GQ4

当日は、私たちの身近な森にいる野鳥についてのお話しを、いくつか教えていただこうと思います。また、これから先、春が訪れるにつれて出会うことができる野鳥についても、ぜひ教わりたいところです。森は、野鳥の住処であり、エサ処であり、カップルが仲良くなるデートの場所であり、子育ての空間なんだろうな、と思います。逆に、鳥が森の木々や、他の生きものにとって、どんな働きをしているのか、についても、ぜひ知りたいところです。

めくるめく、森と野鳥の関わりについて、安西さんのお話しを聞くのが、今からとても楽しみです。



■ ゲスト・プロフィール  

安西英明(あんざい・ひであき)さん。

1956年、東京生まれ。1981年、日本で初めてのサンクチュアリ「ウトナイ湖サンクチュアリ」にチーフレンジャーとして赴任する。
現在は主席研究員として、野鳥や自然観察、環境教育などをテーマに講演、ツアー講師などで全国や世界各地を巡る。解説を担当した野鳥図鑑は45万部以上発行。

日本野鳥の会の安西さんのサイト
Canonのサイト


■チケット代:2000円(※年会員の皆様はそのまま視聴できます)
■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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2022年2月17日 森のサロン 第23話
2月のゲスト:松野陽平(まつの ようへい/まつり)さん
テーマ:「森とツリークライミング」

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みんなの森のサロン・森の日 2月のテーマは「森とツリークライミング」

みなさん、こんにちは。森の日ファシリテーターの青木マーキーです。
子どもの頃、木登りって、よくやりましたか? 僕は大好きで、しょっちゅうそのへんの木を登っていました。今は小学生の息子のほうが上手で、うんと高くまで登っているのを見て「おぉ、怖い」と思ったりしています。

森を歩く時、私たちの目線は地上1m50cmぐらいにあります。ぐっとしゃがむと、子どもの目線で森を見ることができ、さらに地面に顔をよせると野生動物や地を這う虫の目線で森を見ることも可能です。そして、もしも、私たちが木の上に登ることができたら、それは鳥の目線や、樹上の昆虫の目線で世界を見ることができるということにもなります。

四国にあるうどん県、もとい香川県にお住まいの松野陽平さんは、ツリークライミングを通して木の上での森の案内を得意とするお方です。ロープやカラビナを使って、安全に高い樹上に登り、そこから木や森を見ると、どんな気持ちになるのでしょうか?

2月の森の日は「森とツリークライミング」をテーマに、めくるめく樹上の世界について、松野さんにお話しを伺いたいと思います。

松野さんはツリークライミングジャパンという団体のオフィシャル・インストラクターとして、四国を中心に安全で楽しいツリークライミングの講習会でも活躍です。詳しくはブログ「きんきんきききん!」をチェックしてください。このブログにはツリークライミングの話題に加えて、日常で使えるアウトドアのコツや、四国近隣のオススメ・キャンプ場の情報、薪ストーブの利活用ネタなども発信していて、とても面白いです。
https://kinkinkikikin.com

視点を変えることで、世界は開けて見えてきます。
高いところがちょっと苦手な方も(オンラインですので)安心してご参加ください。


■ ゲスト・プロフィール  

松野 陽平(まつの ようへい)さん。

香川県在住。自然体験活動の企画運営【絆創工房】を主宰するフリーランス。(一社)かがわガイド協会 理事。2時間のエコツアーから ”14泊15日の子どもキャンプ” の企画運営まで幅広く対応。加えて、これらのスタッフ研修も行う。得意技は、ツリークライミングで樹上の世界を案内すること。ツリークライミングジャパンのオフィシャルインストラクターでもある。ブログきんきんきききん!」にて日常で活かせるアウトドア情報を発信中。


■チケット代:2000円(※年会員の皆様はそのまま視聴できます)
■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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2022年1月20日 森のサロン 第19話
1月のゲスト:大竹 哲夫(おおたけ てつお)さん
テーマ:「森と熊楠」

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みんなの森のサロン・森の日 1月のテーマは「森と熊楠」

みなさん、こんにちは。森の日ファシリテーターの青木マーキーです。
みなさんがお住まいの地域にはどんな「偉人」がいるでしょうか?

僕の出身地・熊野ゆかりの偉人といえば、ダントツに南方熊楠(みなかた くまぐす)があがります。

みなさんは、南方熊楠をご存じでしょうか?

明治維新があった1867年に生まれ、第2次世界大戦中の1941年に亡くなった熊楠は、植物学・菌類・粘菌などの研究者として知られていますが、森に関する神話や物語、民俗学にも大変詳しい人。英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語や漢文にも通じ、世界中の書物を読みあさって独学で研究した文士でもあります。

アメリカやイギリスで遊学するなかで雑誌「ネイチャー」に次々と論文を投稿し、帰国したのちは熊野の森を歩き、キノコ、コケ、シダ類の採取・研究を進めました。そんななか明治政府による「神社合祀」が進み、熊野の森に危険が迫ると、猛烈に反対運動を起こし、いくつもの森を守った人です。いまでこそ、エコロジーという言葉が市民権を得ていますが、おそらくその概念を日本人に初めて紹介したのも熊楠ではないかと思います。

今から150年以上前に生まれた熊楠ですが、その研究や考え方の先駆性は、いまも輝いているように思います。

今回は南方熊楠に詳しい大竹哲夫さんをゲストにお招きし、熊楠のどんなところがすごいのか? お話しをじっくり聞こうと思います。そして、熊楠がもしも、今生きていたら、日本の森をどのように見ているのか、どんな行動を起こしているだろうか、など、楽しくおしゃべりしてみたいと思います。


■ ゲストプロフィール  

大竹 哲夫(おおたけ てつお)さん。

熊野エヴァンジェリスト。熊野の魅力をくまなく伝える伝道師。世界遺産・熊野本宮大社のある町・和歌山県田辺市本宮町在住。熊野の魅力を発信するポータルサイト『み熊野ねっと』運営者。夢は熊野再興、日本再生、世界平和の実現。熱烈な南方熊楠ファンでもあり『南方熊楠のキャラメル箱』というサイトも運営している。南方熊楠顕彰会事業部委員。

■チケット代:2000円(※年会員の皆様はそのまま視聴できます)
■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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2021年12月16日 森のサロン 第15話
12月のゲスト:本間 優美(ほんま ゆうみ)さん
テーマ:「森と狩猟」

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冬が近づくと、狩猟の季節になります。都道府県によって違うようですが、だいたい11月の中旬から、ハンターが山に入り鹿やイノシシを撃つそうです。僕が住む淡路島でも、ときどき、山から鉄砲の音が聞こえてきます。狩猟&採取は、人類が一番始めに身につけた食料確保の手立てと言われています。農耕をする前からやっていたわけですね。とくに、近年は、街中にイノシシが出てきたり、シカの食害に関するニュースが増えてきました。人と野生生物との棲み分けをどうするか、ともにどう生きて行くかを考える上で、狩猟をテーマにじっくり2時間、おしゃべりしてみたいと思います。

お招きするゲストは、狩猟女子の本間優美さんです。本間さんはもともと東京生まれの都会育ち。野外音楽フェスや自然が好きな都会っ子が、東日本大震災をきっかけに群馬県片品村に移住。地域起こし協力隊として3年間の活動をしながら猟師になったという方。仕留めたシカ肉でジビエ料理を楽しんだり、鹿の革をつかったクマよけの鈴をつくったり、カワイイコインケースの商品開発をてがけてきました。うーん、センスある!

狩猟女子が見た森はどんな様子なのでしょうか? 里に暮らすわれわれ人間が、どう森にかかわってゆけるのか? そのあたりも含めて、いっしょにいろいろお話しできればと思います。

■ ゲストプロフィール

本間 優美 (ほんま ゆうみ)さん  

東京都出身。国際基督教大学(ICU)卒業後、会社員勤務を経て、狩猟のできる暮らしを求めて群馬県片品村に「地域おこし協力隊」として移住。捕獲した野生鳥獣の命の尊さとシカ皮の有効活用のため獣革雑貨製品を製作・販売する「尾瀬鹿工房かたしな」を立ち上げ。任期後は隣のみなかみ町に住み、東京のウェブマーケティング会社でSNS広告運用などのリモートワークを行うかたわら、春から秋は酒米づくり、冬場には狩猟など地域を楽しむ暮らしを続けています。

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2021年11月18日 森のサロン 第11話
11月のゲスト:飯沢 耕太郎(いいざわ こうたろう)さん
テーマ:「森と写真集」

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11月のテーマは「森と写真集」です。
ゲストは写真評論家の飯沢耕太郎さんです。

東京・恵比須にある写真集食堂「めぐたま」には、
飯沢耕太郎さんが集めた写真集が5000冊以上あります。
僕も何度かおじゃましたのですが、この空間がなんとも豊か。
美味しい食事をいただきながら、
日本はおろか世界中の写真集を楽しめる空間になっています。

飯沢さんは、この写真集食堂で、
写真に関するワークショップをしたり、
写真家と対談したりもしています。

1冊の写真集をじっくり解説するYoutube「飯沢耕太郎の写真集・千夜一夜」も配信していて、
とっても見応えあり。
僕は牛腸茂雄さんの写真集『SELF AND OTHERS』を解説した回が特にお気に入りです。

日本や世界の写真家を俯瞰して見てきた飯沢さんに
「森と写真集」という切り口でお話しをしてください!とお願いすると、
快くOKしてくれました。

気鋭の写真家たちが撮った森たちは、どんな姿を見せているのでしょうか? 
写真家たちは写真集を通して、どのように森を表現しているのか? どんな写真集が飛び出すか? 

いまから当日が楽しみです。

ちなみに飯沢さんはキノコ愛好家としても知られていて、何冊も著書を出しています。
前回の「森とキノコ」に引き続き、ご縁を感じています。
もしかしたらキノコの写真集とかもあるかも?

森で写真をとるのがお好きな方も、
お気に入りの森の写真集に出会いたい方も、
ただ森やキノコが好きだよという方も、
どうぞおいでください!


■ゲストプロフィール

飯沢 耕太郎(いいざわ こうたろう)さん

写真評論家。きのこ文学研究家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996)、『デジグラフィ』(中央公論新社 2004)、『きのこ文学大全』(平凡社新書 2008)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『深読み! 日本写真の超名作100』(パイインターナショナル 2012)、『きのこ文学ワンダーランド』(DU BOOKS 2013)などがある。

■参考リンク

飯沢耕太郎さんって、どんな人?を知りたい方は、こちらがいいかも
写真大学というYoutubeで写真集の見方をお話しなさっている様子がステキです
https://www.youtube.com/watch?v=Udo5UU0Hqo4

写真集食堂・めぐたま
https://megutama.com/

「飯沢耕太郎の写真集・千夜一夜」牛腸茂雄・写真集『SELF AND OTHERS』
https://www.youtube.com/watch?v=kYw_uymyAs4

■チケット代:2000円(※年会員の皆様はそのまま視聴できます)
■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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2021年10月21日 森のサロン 第7話
10月のゲスト:好浦 和弘(よしうらかずひろ)さん
テーマ:「森とキノコ」

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今月は、森とキノコ!です!

秋。森を歩く楽しみの1つにキノコがあります。

様々な色やカタチをしたキノコを見るたびに「これ、食べられるかな?」と思います。
いくつか持ち帰って、図鑑で調べるのですが、なかなか、これといった確証を得られず、結局、食べずじまい、、ということも。いつか、キノコに詳しい先生に教わろうと思っていたら、みんなの森のサロンのあるメンバーさんから「好浦和弘さんがいいですよ」とオススメいただきました。

連絡をとってみると、二つ返事で快諾くださいました。
やったー!これでキノコに詳しくなれる。

聞けば、普段のキノコ観察会では、森のなかに入る前に「キノコって、どうなってる?」という構造を理解する時間があるとのこと。今回は特別に、画面の前のみなさんにも、キノコの基本が学べるお話しをしてもらえるようです。

みなさん、ぜひ、お手元にキノコをご用意の上、ご参加ください。

好浦さんからは、『用意して頂きたいキノコは、売ってるキノコが良いです。 見慣れたキノコをじっくり観察することが野生のキノコ観察の練習になるのと、皆で同じキノコを観察するのは野生ではなかなか難しいので! マッシュルーム、マイタケ、エリンギあたりがベストです』と、ご連絡を頂いていますよ。なるほどーーー。

深まる秋を、楽しむひとつの切り口として、
「森とキノコ」を堪能する時間をともにすごしましょう!

■ゲストプロフィール

好浦 和弘(よしうら かずひろ)さん。

きのこ観察会講師。兵庫県西宮市在住。1971年うまれ。西宮きのこクラブOB会所属。 二十年前に、八丈島で光るキノコに出会ってキノコの魅力に惹かれました。 様々な形、色、自然環境に適応するキノコたち。森の宝石を見つけたようなキノコとの一期一会を楽しみに日々山へでかけてます。 まだまだ謎だらけで奥深いキノコを皆様と楽しめたらと思っています。 よろしくお願いいたします。


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■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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2021年9月16日 森のサロン 第3話
9月のゲスト:川嶋 直(かわしま ただし)さん
テーマ:「森との出会い方」

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みなさん、こんにちは。淡路島在住のファシリテーター、青木マーキーです。

友人の三浦豊さんと一緒に展開している「森のサロン」もおかげさまで1年が経とうとしています。

これまでのシーズン1で、
「森と音楽」「森と木工」「森と婚活」「森と発酵」「森と育つ場」「森と商い」「森と死」といった多様なテーマで、毎月ゲストをお迎えしてきた「森の日」。

この9月から始まるシーズン2でも、
どんどんスペシャルなゲストをお迎えして、引き続き展開してゆきます。
みなさんぜひ「みんなの森のサロン」の年会員になって、
めくるめく森の世界の探求を深めましょう。

さて・・・、

シーズン2の「森の日」トップバッターをつとめて頂くのは、
川嶋 直(かわしま ただし)さんです!

川嶋さんは、山梨県の清里にある財団法人キープ協会で、環境教育事業部を立ち上げた方。

「いかにして、森と出会ってもらえるか?」という切り口を、
たくさん開発し、清里で実践し、
うまくいったノウハウを「隠している場合じゃない」を合い言葉に、
どんどんと日本中に伝えて来たお方です。

今は日本環境教育フォーラムの理事長として、
日本中の自然学校や環境教育事業所を支え、
応援する役割もなさっています。

川嶋さんが、とても苦心してきたのは
「森に関心がある人」に何かを伝えるというより
「まったく、森に興味を持ってこなかった人」にその魅力をどう伝えるか?ということ。

鏡やペンや黒布といった、ちょっとした小道具を持って森に入り、
参加者が自分の手や目や体を動かして、自然とふれ合うなかで
「わぁ!面白い」という気持ちになる。
そこから、自然や森や環境のことに関心を持ってもらう。

そういう場づくりの、先人ですね。

僕がファシリテーターとして独立する前、
川嶋さんと7年間一緒にお仕事をした期間があるのですが、
その経験が、今も僕の血肉になっています。

ユーモラスな進行、参加者への細やかな気づかい、ちょっとした工夫の積み重ねが、
綿密にかつ、丁寧にできる方。
人生の若いころに、よき手本となる方とお仕事ができるというのは、本当にありがたいことで、
今も尊敬しております。

ぜひ、皆さんにも、
川嶋直さんが工夫を積み重ねてきた「森との出会い方」を味わっていただきたいと思います。

■ゲストプロフィール

川嶋 直(かわしま ただし)さん。

公益社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF)理事長。
日本インタープリテーション協会・自然体験活動推進協議会・アースデイ東京理事。
KP法(紙芝居プレゼンテーション法)&「えんたくん」普及員。

■チケット代:2000円(※年会員の皆様はそのまま視聴できます)
■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)
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シーズン1のゲストのみなさんは、こちら