森の案内人・三浦豊とみんなの森のサロン

第3木曜日は ” 森の日 “

「森の日」は、
ゲストとともに森の可能性を広げる日!


第3木曜日は ” 木が3つ ” だから「森の日」と呼んでいます。
毎月1回、いろんな分野のスペシャリストをお招きして、
森にまつわる座談会。
ファシリテーターは、三浦の友人、青木 将幸。
濃厚な2時間をお楽しみ下さいね。


2022年7月21日 森のサロン 第43話
7月のゲスト:川村悦子 (かわむらえつこ)さん
テーマ:「森と妖怪」

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みなさん、こんにちは。みんなの森のサロン「森の日」ファシリテーターの青木マーキーです。

昔の日本人にとって、森はどのような存在だったのでしょうか? 普段暮らしている里から、里山をへて、奥山に入ると、そこは闇ある異界。狼などの野生生物の住処であり、ご先祖様が眠る御山でもあり、神の坐します聖域でもあり、ときに魑魅魍魎の住まうところでもあったのでしょう。妖怪とかお化け、と聞くと、ちょっとドキっとしますね。

というわけで、7月の森の日のテーマは「森と妖怪」です。

明治の文豪・泉鏡花は、森の中で妖怪が出てくるお話しをいくつも残しています。代表作である『高野聖』は、旅するお坊さんが山中で出会った艶めかしい女性は、実は妖怪だったというお話しですし、戯曲『夜叉ヶ池』は、森の池に住まう龍神と村人との誓いにまつわるドラマチックなお話しで、鯉や鯰などのサブキャラクターとともに、さまざまな魑魅魍魎が登場します。

いずれの作品を読んでいても、森の描写が独特で、僕は好きです。

「今度は蛇のかわり蟹が歩きそうで草鞋が冷えた。暫くすると暗くなった、杉、松、榎と処々見分けが出来るばかりに遠い処から幽に日の光の射すあたりでは、土の色が皆黒い。中には光線が森を射通す工合であろう。青だの、赤だの、ひだが入って美しい処があった。

 時々爪尖に絡まるのは葉の雫の落溜った糸のような流で、これは枝を打って高い処を走るので。ともすると又常磐木が落葉する、何の樹とも知れずばらばらと鳴り、かさかさと音がしてぱっと檜笠にかかることもある、或は行過ぎた背後へこぼれるのもある、それ等は枝から枝に溜っていて何十年ぶりではじめて地の上まで落ちるのか分からぬ」

『高野聖』より

とまぁ、ここから、旅する坊さんが、ちょっぴり怖い思いをするシーンに入ってくるのですが、それはぜひ『高野聖』を手にしてのお楽しみに。リズムよく、美しい日本語で森が描写されるのを読むだけで、僕はうれしくなってきます。

さて、今回はゲストに泉鏡花に注目するネイチャー・インタープリターのやまねこさんをお迎えします。やまねこさんは、これまでに沢山の方を森の中に案内し、その魅力を伝えてきたお方です。先日、お話しを伺うと「泉鏡花はすぐれたインタープリターではないか」とおっしゃっていました。たしかに、彼の文学作品を読むだけで、森という場所への畏怖が、自然と沸き起こってくる実感があります。

蒸し暑くなる夏・妖怪が登場する泉鏡花の森のお話しで、ちょっぴり涼しくなっていただければと思います。


■ゲスト・プロフィール

川村悦子(通称:やまねこ)。金沢生まれ。2003年に山梨県に移住。「自然と人をつなぐ」インタープリテーションがしごと。森の中で五感を使い、自然と仲良く、自分と仲良くなれるような時間をつくるのが得意。同郷の作家・泉鏡花の作品に魅力を感じ、その世界を伝えるべく探究している。

参考:4コママンガ「インタープリターがゆく♪」

■日時
2022年7月21日(木)20:00〜22:00

■配信方法:Zoomウエビナーを使っての配信です。質問・コメントなどはチャットでできますので、ゲストに聞いてみたいことがあれば、なんでもお寄せ下さい

■チケット代:2000円(※年会員の皆様はそのまま視聴できます)

■聞き手:青木将幸(ファシリテーター)&三浦豊(森の案内人)



以下は、これまでの「森の日」
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2022年6月16日 森のサロン 第39話
6月のゲスト:小野比呂志 (おのひろし)さん
テーマ:「森と昆虫」

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みなさんこんにちは。みんなの森のサロン・森の日ファシリテーターの青木マーキーです。淡路島にある我が家の庭に、夏みかんの木があります。ちょうど先週ぐらいから白くてキレイな花が咲き始め、柑橘のいい香りをただよわせてくれています。

すると、たくさんの昆虫が集まってきました。とくに目立つのがハナムグリという緑色の昆虫です。「やった、やった、ようやく咲いた」とばかりに喜んで、花から花へと移動しているのを見るのが好きです。

温かくなってくると、昆虫たちの活動が活発になります。うちの近所だとクマンバチがよくホバリングをしています。夜、窓ガラスに集まってくるのは、カメムシや蛾の仲間が多いです。草むらをあるくとぴょんぴょんとバッタが逃げてゆきます。

森のなかには、たくさんの昆虫が住んでいます。そんな昆虫の世界をわかりやすく伝えてくれるYouTube番組が「むしハカセ ちょびひげのYou虫部」です。

このチャンネルでは、木を蹴ってクワガタを落としてみたり、テントウムシをなめてみたり、虫のクイズや、虫取り編みの使い方講習をしてくれたりと、見ているだけでちびっこが虫が好きになりそうな動画がたくさんあがっています。

https://www.youtube.com/c/chobihige/videos

6月の森の日のゲストには、むしハカセ・ちょびひげこと、小野比呂志さんをお迎えしたいと思います。小野さんは、実は、静岡県富士宮市にある田貫湖ふれあい自然塾という場所で、自然体験をすすめるスタッフをしているのです。

当日は、めくるめく昆虫の世界を通して、森と昆虫の関わりについて、学び、楽しんでみようと思います。はっきりいって、小野さんのお話しは、めちゃめちゃ楽しいです。皆さんもいっしょに、楽しく昆虫に親しんでくださればと思います。

■ゲスト・プロフィール

小野比呂志(おのひろし)さん
 
茨城県生まれ。転校を繰り返し、小学校4つ、中学校2つ を経て埼玉県へ。その間に虫とり、木登り、ウニやナマコ獲り、 裏山探検、ウナギ・テナガエビ釣り、秘密基地づくり、など 自然の中で様々な遊びをしまくる。 青春時代はサッカーに明け暮れ、食品の商品開発の世界で作る側の視点を覗いた後、脚本家と警備員で食いつなぎながら通った専門学校で生き物の魅力に取りつかれる。その後、富士山の麓で自然ガイドとして生き物とたわむれて20年、現在は、田貫湖ふれあい自然塾でチーフインタープリターをつとめる。ニックネームは「ちょびひげ」。


2022年5月19日 森のサロン 第35話
5月のゲスト:坂本大三郎 (さかもとだいざぶろう)さん
テーマ:「森と山伏」

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みんなの森のサロン・森の日。5月のテーマは「森と山伏」

みなさん、こんにちは。みんなの森のサロン・森の日ファシリテーターの青木マーキーです。5月の森の日のテーマは「森と山伏」です。はい、あの、滝に打たれて、法螺貝吹いているイメージがある山伏。

実は僕、子どものころから「お坊さんか仙人になりたい」と思っていました。ひょんなご縁をいただいて、10年ほど前から、山伏修行をやっています。僕がお世話になっているのは、山形県は出羽三山・羽黒山伏の皆さんです。修行は山形に行くこともあれば、羽黒山伏の先達をお招きして淡路島で開催することもあります。

このたび、羽黒山伏の先輩でもある坂本大三郎さんをお招きして「森と山伏」というテーマでお話しを伺います。

1冊目の著作 「山伏と僕」

坂本さんは、フリーの山伏でありながら「山伏と僕」「山伏ノート」「山の神々」といった著作があり人と自然の関わりについて文筆活動をしたり、芸術家としてアート作品を世に出したりしている方です。POPEYEやソトコトなどでの雑誌で見たことある!という方もいるかもしれません。(坂本さんの文章はとても読みやすく、山伏の世界の話がすいすいと入ってくるのでオススメです)

雑誌ソトコト より
https://sotokoto-online.jp/sustainability/4303

ただの文筆家ではなく、坂本さんは「山伏的生き方」を日々実践している方でもあります。山にはいって山菜をとったり、イタヤカエデからメイプルシロップをとったり、カメムシを揚げて食してみたり、山伏にまつわるショップを運営したりもしています。かつて、日本各地に関所があった時代、山伏は関所を自由に超える存在としてとらえられていたようです。坂本さんは、まるで現代の数ある関所を自由に超えて活躍をしている現役の山伏。「山伏って何?」「ふだん、どんな風に山に入っている?」「今の時代、どのように森と関わって生きていますか?」など、今からお話しを伺うのが楽しみです。皆さん、よかったらご一緒に。

■ゲスト・プロフィール

坂本大三郎(さかもと だいざぶろう)さん

芸術家、作家、山伏。千葉県生まれ。自然と人の関わりの中で生まれた芸術や芸能の発生、民間信仰、生活技術に関心を持ち東北を拠点に活動している。著書に『山伏と僕』(リトルモア・2012)、『山伏ノート』(技術評論社・2013)、『山の神々 』(株式会社 エイアンドエフ・2019)等。芸術家として、山形ビエンナーレ(2014、2016)、瀬戸内国際芸術祭(2016)、札幌モエレ沼公園ガラスのピラミッドギャラリー『ホーリーマウンテンズ展』(2016)、石巻リボーンアート・フェス(2020、2021)、奥大和MINDTRAIL(2021)等に参加。

https://www.13ji.jp/daizaburosakamoto
https://twitter.com/daizabu3
https://www.instagram.com/daizaburo_sakamoto/


2022年4月21日 森のサロン 第31話
4月のゲスト:岡本文 (おかもとあや)さん
テーマ:「森と薬草」

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みんなの森のサロン・森の日。4月のテーマは「森と薬草」

みなさん、こんにちは。みんなの森のサロン・森の日ファシリテーターの青木マーキーです。このオンラインサロンでは、月に一度、会員の皆さんとおしゃべりをする「〜の日(ほにゃららのひ)」というのがあります。前回の「〜の日」で盛り上がった話題が「薬草」でした。

飛騨市薬草ビレッジ構想推進プロジェクト WEBサイトより

飛騨市に住む岡本文さん。
「薬草を求めて、千葉から飛騨市に移住した。植物の力で体を癒すことができれば。薬草の普及活動を、これからどんどんやって行きたい」というお話しを聞いて、心動かされました。伺うと飛騨には245種類の薬草・有用植物があるそうです。日々、美味しく。住んでいるところの水と空気、調和した植物を体に取り入れる。そんな暮らしをしてみたいものです。

文さんが関わる「飛騨市薬草ビレッジ構想推進プロジェクト」
http://www.city-hida.jp/yakusou/

飛騨市薬草ビレッジ構想推進プロジェクト WEBサイトより

このサイトを拝見すると、実に豊かな自然のなか、様々な薬草や有用植物が飛騨にはあるそうです。そしてそのいくつかは、私たちの身近にもある草たち。聞けば飛騨市に行けば「薬草七味」や「薬草入浴剤」をつくる体験ができたりも、するそうですよ。

オンラインショップもあるようなので、予習で薬草茶など買って飲んでみようかな。
https://hidamori.stores.jp

「森と薬草」に詳しくなりたい方、ぜひご参加下さい。

■ ゲスト・プロフィール  

岡本 文(おかもと あや)さん。

飛騨市薬草ビレッジ構想推進プロジェクト 飛騨市役所まちづくり観光課 地域プロジェクトマネージャー
1984年愛媛県松山市生まれ。大阪・福岡・千葉で育ち、高校・大学・社会人時代を東京で過ごす。都市銀行の営業職を経て、フランス各地の花屋で花の装飾を学び、帰国後都内の花屋に勤める。体にとっては決して楽ではない環境の中で体調の変化を感じ、体の中を植物で整えたいと思い、調べていた中で見つけた飛騨古川の薬草料理をきっかけに飛騨市に移住。2021年9月に地域おこし協力隊としての3年を終え、引き続き現職にて薬草で元気なまちづくりに取り組んでいる。


2022年3月17日 森のサロン 第27話
3月のゲスト:安西 英明 (あんざいひであき)さん
テーマ:「森と野鳥」

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みんなの森のサロン・森の日。3月のテーマは「森と野鳥」

先日、うちの裏庭の木々を整備していると、間近に茶色い鳥がやってきました。僕が熊手でかいたあとに素早く飛び込んできて、なにやらミミズか何かをとっています。1mぐらいの距離まで近づいてもまったく逃げずに、黙々と僕が作業をする横についてきます。1匹の鳥で、あんなに沢山たべるのかな?と思うほどエサをとっていました。あれはいったい何という鳥なんだろう?

みなさんも、身近な自然や近くの森で、野鳥を見かけることはありますか? あるいはこれから先の季節であれば、鳴き声を聞くことも増えるでしょう。私たちを取り巻く森には、たくさんの野鳥が暮らしていると思います。あいにく僕は、ヒヨドリとムクドリぐらいしかわからない初心者ですが、少しでも野鳥のことを知ることができたら、うれしいなと思って、図鑑だけは窓際に置いているような人間です。

次回3月17日(木)のテーマは「森と野鳥」です。野鳥といえば、やっぱり「日本野鳥の会」が有名ですね。ということで、人づてにご紹介いただいて、安西英明さんにゲストをお願いすることになりました。安西さんは公益財団法人日本野鳥の会の普及室で、野鳥にまつわるあれや、これやを日々普及なさっているベテランです。

Youtubeで安西さんが登場するこんな動画を拝見しました。ハクセキレイのオス・メスの見分け方について、分かりやすくお話しなさっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XMqU_m60GQ4

当日は、私たちの身近な森にいる野鳥についてのお話しを、いくつか教えていただこうと思います。また、これから先、春が訪れるにつれて出会うことができる野鳥についても、ぜひ教わりたいところです。森は、野鳥の住処であり、エサ処であり、カップルが仲良くなるデートの場所であり、子育ての空間なんだろうな、と思います。逆に、鳥が森の木々や、他の生きものにとって、どんな働きをしているのか、についても、ぜひ知りたいところです。

めくるめく、森と野鳥の関わりについて、安西さんのお話しを聞くのが、今からとても楽しみです。



■ ゲスト・プロフィール  

安西英明(あんざい・ひであき)さん。

1956年、東京生まれ。1981年、日本で初めてのサンクチュアリ「ウトナイ湖サンクチュアリ」にチーフレンジャーとして赴任する。
現在は主席研究員として、野鳥や自然観察、環境教育などをテーマに講演、ツアー講師などで全国や世界各地を巡る。解説を担当した野鳥図鑑は45万部以上発行。

日本野鳥の会の安西さんのサイト

Canonのサイト


2022年2月17日 森のサロン 第23話
2月のゲスト:松野陽平(まつの ようへい/まつり)さん
テーマ:「森とツリークライミング」

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みんなの森のサロン・森の日 2月のテーマは「森とツリークライミング」

みなさん、こんにちは。森の日ファシリテーターの青木マーキーです。
子どもの頃、木登りって、よくやりましたか? 僕は大好きで、しょっちゅうそのへんの木を登っていました。今は小学生の息子のほうが上手で、うんと高くまで登っているのを見て「おぉ、怖い」と思ったりしています。

森を歩く時、私たちの目線は地上1m50cmぐらいにあります。ぐっとしゃがむと、子どもの目線で森を見ることができ、さらに地面に顔をよせると野生動物や地を這う虫の目線で森を見ることも可能です。そして、もしも、私たちが木の上に登ることができたら、それは鳥の目線や、樹上の昆虫の目線で世界を見ることができるということにもなります。

四国にあるうどん県、もとい香川県にお住まいの松野陽平さんは、ツリークライミングを通して木の上での森の案内を得意とするお方です。ロープやカラビナを使って、安全に高い樹上に登り、そこから木や森を見ると、どんな気持ちになるのでしょうか?

2月の森の日は「森とツリークライミング」をテーマに、めくるめく樹上の世界について、松野さんにお話しを伺いたいと思います。

松野さんはツリークライミングジャパンという団体のオフィシャル・インストラクターとして、四国を中心に安全で楽しいツリークライミングの講習会でも活躍です。詳しくはブログ「きんきんきききん!」をチェックしてください。このブログにはツリークライミングの話題に加えて、日常で使えるアウトドアのコツや、四国近隣のオススメ・キャンプ場の情報、薪ストーブの利活用ネタなども発信していて、とても面白いです。
https://kinkinkikikin.com

視点を変えることで、世界は開けて見えてきます。
高いところがちょっと苦手な方も(オンラインですので)安心してご参加ください。


■ ゲスト・プロフィール  

松野 陽平(まつの ようへい)さん。

香川県在住。自然体験活動の企画運営【絆創工房】を主宰するフリーランス。(一社)かがわガイド協会 理事。2時間のエコツアーから ”14泊15日の子どもキャンプ” の企画運営まで幅広く対応。加えて、これらのスタッフ研修も行う。得意技は、ツリークライミングで樹上の世界を案内すること。ツリークライミングジャパンのオフィシャルインストラクターでもある。ブログきんきんきききん!」にて日常で活かせるアウトドア情報を発信中。


2022年1月20日 森のサロン 第19話
1月のゲスト:大竹 哲夫(おおたけ てつお)さん
テーマ:「森と熊楠」

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みんなの森のサロン・森の日 1月のテーマは「森と熊楠」

みなさん、こんにちは。森の日ファシリテーターの青木マーキーです。
みなさんがお住まいの地域にはどんな「偉人」がいるでしょうか?

僕の出身地・熊野ゆかりの偉人といえば、ダントツに南方熊楠(みなかた くまぐす)があがります。

みなさんは、南方熊楠をご存じでしょうか?

明治維新があった1867年に生まれ、第2次世界大戦中の1941年に亡くなった熊楠は、植物学・菌類・粘菌などの研究者として知られていますが、森に関する神話や物語、民俗学にも大変詳しい人。英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語や漢文にも通じ、世界中の書物を読みあさって独学で研究した文士でもあります。

アメリカやイギリスで遊学するなかで雑誌「ネイチャー」に次々と論文を投稿し、帰国したのちは熊野の森を歩き、キノコ、コケ、シダ類の採取・研究を進めました。そんななか明治政府による「神社合祀」が進み、熊野の森に危険が迫ると、猛烈に反対運動を起こし、いくつもの森を守った人です。いまでこそ、エコロジーという言葉が市民権を得ていますが、おそらくその概念を日本人に初めて紹介したのも熊楠ではないかと思います。

今から150年以上前に生まれた熊楠ですが、その研究や考え方の先駆性は、いまも輝いているように思います。

今回は南方熊楠に詳しい大竹哲夫さんをゲストにお招きし、熊楠のどんなところがすごいのか? お話しをじっくり聞こうと思います。そして、熊楠がもしも、今生きていたら、日本の森をどのように見ているのか、どんな行動を起こしているだろうか、など、楽しくおしゃべりしてみたいと思います。


■ ゲストプロフィール  

大竹 哲夫(おおたけ てつお)さん。

熊野エヴァンジェリスト。熊野の魅力をくまなく伝える伝道師。世界遺産・熊野本宮大社のある町・和歌山県田辺市本宮町在住。熊野の魅力を発信するポータルサイト『み熊野ねっと』運営者。夢は熊野再興、日本再生、世界平和の実現。熱烈な南方熊楠ファンでもあり『南方熊楠のキャラメル箱』というサイトも運営している。南方熊楠顕彰会事業部委員。




2021年12月16日 森のサロン 第15話
12月のゲスト:本間 優美(ほんま ゆうみ)さん
テーマ:「森と狩猟」

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冬が近づくと、狩猟の季節になります。都道府県によって違うようですが、だいたい11月の中旬から、ハンターが山に入り鹿やイノシシを撃つそうです。僕が住む淡路島でも、ときどき、山から鉄砲の音が聞こえてきます。狩猟&採取は、人類が一番始めに身につけた食料確保の手立てと言われています。農耕をする前からやっていたわけですね。とくに、近年は、街中にイノシシが出てきたり、シカの食害に関するニュースが増えてきました。人と野生生物との棲み分けをどうするか、ともにどう生きて行くかを考える上で、狩猟をテーマにじっくり2時間、おしゃべりしてみたいと思います。

お招きするゲストは、狩猟女子の本間優美さんです。本間さんはもともと東京生まれの都会育ち。野外音楽フェスや自然が好きな都会っ子が、東日本大震災をきっかけに群馬県片品村に移住。地域起こし協力隊として3年間の活動をしながら猟師になったという方。仕留めたシカ肉でジビエ料理を楽しんだり、鹿の革をつかったクマよけの鈴をつくったり、カワイイコインケースの商品開発をてがけてきました。うーん、センスある!

狩猟女子が見た森はどんな様子なのでしょうか? 里に暮らすわれわれ人間が、どう森にかかわってゆけるのか? そのあたりも含めて、いっしょにいろいろお話しできればと思います。

■ ゲストプロフィール

本間 優美 (ほんま ゆうみ)さん  

東京都出身。国際基督教大学(ICU)卒業後、会社員勤務を経て、狩猟のできる暮らしを求めて群馬県片品村に「地域おこし協力隊」として移住。捕獲した野生鳥獣の命の尊さとシカ皮の有効活用のため獣革雑貨製品を製作・販売する「尾瀬鹿工房かたしな」を立ち上げ。任期後は隣のみなかみ町に住み、東京のウェブマーケティング会社でSNS広告運用などのリモートワークを行うかたわら、春から秋は酒米づくり、冬場には狩猟など地域を楽しむ暮らしを続けています。


2021年11月18日 森のサロン 第11話
11月のゲスト:飯沢 耕太郎(いいざわ こうたろう)さん
テーマ:「森と写真集」

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11月のテーマは「森と写真集」です。
ゲストは写真評論家の飯沢耕太郎さんです。

東京・恵比須にある写真集食堂「めぐたま」には、
飯沢耕太郎さんが集めた写真集が5000冊以上あります。
僕も何度かおじゃましたのですが、この空間がなんとも豊か。
美味しい食事をいただきながら、
日本はおろか世界中の写真集を楽しめる空間になっています。

飯沢さんは、この写真集食堂で、
写真に関するワークショップをしたり、
写真家と対談したりもしています。

1冊の写真集をじっくり解説するYoutube「飯沢耕太郎の写真集・千夜一夜」も配信していて、
とっても見応えあり。
僕は牛腸茂雄さんの写真集『SELF AND OTHERS』を解説した回が特にお気に入りです。

日本や世界の写真家を俯瞰して見てきた飯沢さんに
「森と写真集」という切り口でお話しをしてください!とお願いすると、
快くOKしてくれました。

気鋭の写真家たちが撮った森たちは、どんな姿を見せているのでしょうか? 
写真家たちは写真集を通して、どのように森を表現しているのか? どんな写真集が飛び出すか? 

いまから当日が楽しみです。

ちなみに飯沢さんはキノコ愛好家としても知られていて、何冊も著書を出しています。
前回の「森とキノコ」に引き続き、ご縁を感じています。
もしかしたらキノコの写真集とかもあるかも?

森で写真をとるのがお好きな方も、
お気に入りの森の写真集に出会いたい方も、
ただ森やキノコが好きだよという方も、
どうぞおいでください!


■ゲストプロフィール

飯沢 耕太郎(いいざわ こうたろう)さん

写真評論家。きのこ文学研究家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996)、『デジグラフィ』(中央公論新社 2004)、『きのこ文学大全』(平凡社新書 2008)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『深読み! 日本写真の超名作100』(パイインターナショナル 2012)、『きのこ文学ワンダーランド』(DU BOOKS 2013)などがある。

■参考リンク

飯沢耕太郎さんって、どんな人?を知りたい方は、こちらがいいかも
写真大学というYoutubeで写真集の見方をお話しなさっている様子がステキです
https://www.youtube.com/watch?v=Udo5UU0Hqo4

写真集食堂・めぐたま
https://megutama.com/

「飯沢耕太郎の写真集・千夜一夜」牛腸茂雄・写真集『SELF AND OTHERS』
https://www.youtube.com/watch?v=kYw_uymyAs4


2021年10月21日 森のサロン 第7話
10月のゲスト:好浦 和弘(よしうらかずひろ)さん
テーマ:「森とキノコ」

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今月は、森とキノコ!です!

秋。森を歩く楽しみの1つにキノコがあります。

様々な色やカタチをしたキノコを見るたびに「これ、食べられるかな?」と思います。
いくつか持ち帰って、図鑑で調べるのですが、なかなか、これといった確証を得られず、結局、食べずじまい、、ということも。いつか、キノコに詳しい先生に教わろうと思っていたら、みんなの森のサロンのあるメンバーさんから「好浦和弘さんがいいですよ」とオススメいただきました。

連絡をとってみると、二つ返事で快諾くださいました。
やったー!これでキノコに詳しくなれる。

聞けば、普段のキノコ観察会では、森のなかに入る前に「キノコって、どうなってる?」という構造を理解する時間があるとのこと。今回は特別に、画面の前のみなさんにも、キノコの基本が学べるお話しをしてもらえるようです。

みなさん、ぜひ、お手元にキノコをご用意の上、ご参加ください。

好浦さんからは、『用意して頂きたいキノコは、売ってるキノコが良いです。 見慣れたキノコをじっくり観察することが野生のキノコ観察の練習になるのと、皆で同じキノコを観察するのは野生ではなかなか難しいので! マッシュルーム、マイタケ、エリンギあたりがベストです』と、ご連絡を頂いていますよ。なるほどーーー。

深まる秋を、楽しむひとつの切り口として、
「森とキノコ」を堪能する時間をともにすごしましょう!

■ゲストプロフィール

好浦 和弘(よしうら かずひろ)さん。

きのこ観察会講師。兵庫県西宮市在住。1971年うまれ。西宮きのこクラブOB会所属。 二十年前に、八丈島で光るキノコに出会ってキノコの魅力に惹かれました。 様々な形、色、自然環境に適応するキノコたち。森の宝石を見つけたようなキノコとの一期一会を楽しみに日々山へでかけてます。 まだまだ謎だらけで奥深いキノコを皆様と楽しめたらと思っています。 よろしくお願いいたします。


2021年9月16日 森のサロン 第3話
9月のゲスト:川嶋 直(かわしま ただし)さん
テーマ:「森との出会い方」

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みなさん、こんにちは。淡路島在住のファシリテーター、青木マーキーです。

友人の三浦豊さんと一緒に展開している「森のサロン」もおかげさまで1年が経とうとしています。

これまでのシーズン1で、
「森と音楽」「森と木工」「森と婚活」「森と発酵」「森と育つ場」「森と商い」「森と死」といった多様なテーマで、毎月ゲストをお迎えしてきた「森の日」。

この9月から始まるシーズン2でも、
どんどんスペシャルなゲストをお迎えして、引き続き展開してゆきます。
みなさんぜひ「みんなの森のサロン」の年会員になって、
めくるめく森の世界の探求を深めましょう。

さて・・・、

シーズン2の「森の日」トップバッターをつとめて頂くのは、
川嶋 直(かわしま ただし)さんです!

川嶋さんは、山梨県の清里にある財団法人キープ協会で、環境教育事業部を立ち上げた方。

「いかにして、森と出会ってもらえるか?」という切り口を、
たくさん開発し、清里で実践し、
うまくいったノウハウを「隠している場合じゃない」を合い言葉に、
どんどんと日本中に伝えて来たお方です。

今は日本環境教育フォーラムの理事長として、
日本中の自然学校や環境教育事業所を支え、
応援する役割もなさっています。

川嶋さんが、とても苦心してきたのは
「森に関心がある人」に何かを伝えるというより
「まったく、森に興味を持ってこなかった人」にその魅力をどう伝えるか?ということ。

鏡やペンや黒布といった、ちょっとした小道具を持って森に入り、
参加者が自分の手や目や体を動かして、自然とふれ合うなかで
「わぁ!面白い」という気持ちになる。
そこから、自然や森や環境のことに関心を持ってもらう。

そういう場づくりの、先人ですね。

僕がファシリテーターとして独立する前、
川嶋さんと7年間一緒にお仕事をした期間があるのですが、
その経験が、今も僕の血肉になっています。

ユーモラスな進行、参加者への細やかな気づかい、ちょっとした工夫の積み重ねが、
綿密にかつ、丁寧にできる方。
人生の若いころに、よき手本となる方とお仕事ができるというのは、本当にありがたいことで、
今も尊敬しております。

ぜひ、皆さんにも、
川嶋直さんが工夫を積み重ねてきた「森との出会い方」を味わっていただきたいと思います。

■ゲストプロフィール

川嶋 直(かわしま ただし)さん。

公益社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF)理事長。
日本インタープリテーション協会・自然体験活動推進協議会・アースデイ東京理事。
KP法(紙芝居プレゼンテーション法)&「えんたくん」普及員。